【3月12日 AFP】米アリゾナ州の動物園で9日夜、30代の女性がジャガーとセルフィー(自撮り写真)を撮ろうと試み防護柵を越えて近づいたところ、ジャガーに襲われるという出来事があった。ただ動物園関係者らは、このジャガーを殺処分するつもりはないと明言している。

 現場は、同州フェニックス(Phoenix)近郊のワイルドライフワールド動物園(Wildlife World Zoo)。

 目撃証言によると、写真を撮ろうと柵を越えて近寄った女性に対し、ジャガーが囲い越しに前肢を伸ばし、女性の腕に爪を立てて離さなかった。そばにいた人が水のボトルを投げてジャガーの気をそらし、女性はようやく解放されたという。

 その場に居合わせた男性は地元メディアに対し、若い女性が助けを求めて叫んでいるのが聞こえて駆け付けたところ、「別の女性がジャガーの囲いのすぐそばにおり、ジャガーが女性の手に前肢をかけ、その爪が肉に食い込んでいた」と語った。

 動物園は同日ツイッター(Twitter)への投稿で「ジャガーの身には何も起きないことを約束する」と表明。「あのジャガーは野生動物だ。来場者の安全を確保するための防護柵は適切に設置されており、その柵を越えて侵入すれば野生動物側に非はない」という見方を示した。

 左腕を数針縫ったという女性は翌10日、動物園を再び訪れ、自らの行為を謝罪したという。(c)AFP