【3月14日 Xinhua News】中国東北部の吉林省では、高解像度道路監視カメラなどの機器を使い、顔認証で飲酒運転を取り締まっている。同省は今年から飲酒運転の違法犯罪特別対策を始動し、飲酒運転者は法律により厳重に処罰される。

 飲酒をすると、赤ら顔、呼吸の乱れなど外見上に変化が現れるほか、眠気を催して居眠りを引き起こす可能性もある。こうした生理的兆候について、同省交通警察の科学技術部門は、飲酒運転の生理的特徴モデルの確立を模索している。高解像度カメラなどの監視機器を利用し、顔特徴の識別や車両情報の二次識別といった技術で正確に判断し、リアルタイムで飲酒運転の疑いのある車両情報を検出、通知する。これらの情報は現場で勤務中の警官に直ちに転送され、的を絞った対処や取り締まりが可能になる。

 このほか、同省の交通警察部門はビッグデータを利用し、インターネット企業の飲酒者向け運転代行サービス分布図と地元業界の運転代行業務データを参考に、飲酒運転行為の頻発地域を特定する。また、各地の年平均検査回数が当地の自動車保有台数を下回ることがないよう求めている。つまりどの車両も平均して年に一度は飲酒運転検査を受ける可能性がある。

 吉林省は昨年1年間で、酒気帯び運転2万9077件、酒酔い運転6354件を摘発、3万5000人以上の飲酒運転者が法律で処罰された。(c)Xinhua News/AFPBB News