【3月8日 AFP】フランス・パリで6日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の決勝トーナメント1回戦第2戦で、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に勝利した試合後、ユナイテッドのファン一人がタクシー運転手に刺されて手術を受けた。英スカイ・スポーツ(Sky Sports)が7日に報じた。

 フランス警察がAFPに明かした情報では、タクシー運転手と口論となって負傷した44歳の男性は命に別条はないとされている。報じられるところによると、友人3人とパリへ渡航していたこの被害者は、ユナイテッドが3-1でPSGを下した勝利の喜びでどんちゃん騒ぎをしていたところ、容疑者から反発されたという。

 スカイは「運転手は車を路肩に停止させて彼らを外に出すと、ナイフを取り出してグループの中にいた乗客の女性を脅した」「被害男性は女性を守るために両者の間に割って入ろうとしたが、運転手が今度は被害男性の方に向き、『大きな刃物』とされるもので男性の胸を刺した」と伝えた。

 被害者はパリのジョルジュ・ポンピドー欧州病院(Georges Pompidou European Hospital)に搬送され、そこで肺から血液を取り除く手術を受けた。報道によると、容疑者は警察に逮捕されたものの、凶器は発見されていないという。

 英外務省は、「英国人の男性一人が3月6日にパリで巻き込まれた事件を受け、当方はフランス当局と連絡を取っている。必要があれば支援を申し出る用意がある」と発表した。(c)AFP