【3月2日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)は1日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-2、6-2で第6シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)を下し、決勝に駒を進めた。

 通算7度の大会制覇を誇る37歳のフェデラーは、最後はサービスエースを決めて1時間7分で試合に決着をつけ、これで同大会では通算10回目、キャリアを通じては152回目の決勝進出を果たした。今大会で優勝すれば男子選手としては史上2人目の通算100勝目に到達するが、その歴史的快挙を達成することについてはまだ意識していないという。

 男子の歴代最多優勝回数はジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏が記録した109回となっているが、女子の歴代1位に君臨するマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏の167回には遠く及ばない。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝のフェデラーは、「100回目のタイトルにはまだ程遠い。とにかく集中して良いテニスをするだけだ」とコメント。決勝で対戦する第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は、ガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を4-6、7-6(7-4)、7-6(7-4)で下した。

 現在世界ランク11位につけるチチパスは、1月に開催された全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の4回戦でフェデラーを撃破。両者の対戦はツアーではこれが唯一となっている。

 フェデラーはこの日の準決勝で、チョリッチに対してゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2018)決勝と上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)の準決勝で敗れた借りを返しており、今度はチチパスへのリベンジを目指すことを認め、「次の決勝はちょっとしたリベンジマッチになるだろう」と話した。

「われわれは今年の(男女混合国別対抗戦の)ホップマンカップ(Hopman Cup XXXI)と全豪で対戦した」「(全豪では)何度もチャンスをつかみながらブレークポイントを逃してしまい、本当に失望したし腹立たしかった。いろいろな意味で手痛い試合だった」「だけど、それが試合というものだ。彼は難しい局面を本当に見事に切り抜けた」

 フェデラーはまた、この日の勝利によって最新の世界ランキングでトップ10入りを果たす見通しとなったチチパスについて、「難敵で倒すことがタフな相手だ。全豪オープンでは、いかに彼が強敵か僕に示した」と付け加えた。(c)AFP/Bill SCOTT