ブンデス1部の残留争いに異変、下位4チームの勝ち点は過去最低
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【3月1日 AFP】今季のドイツ・ブンデスリーガ1部では、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が首位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)と激しい優勝争いを繰り広げている一方で、降格圏に目を移してみると、残留争いのさなかにあるチームは過去最低の記録を残している。
23節を終えた今季のブンデスでは、勝ち点18のFCアウクスブルク(FC Augsburg)が15位につけ、以下同16のVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)が16位、同14のハノーバー96(Hannover 96)が17位、同13のニュルンベルク(1. FC Nuremberg)が18位となっており、4チーム合わせた勝ち点は61となっている。
1963年のブンデス創設後、下位につける4チームの勝ち点がこれほどまでに低かったことはない。
元ドイツ代表のトーマス・ベルトルト(Thomas Berthold)氏は、独誌キッカー(Kicker)に対し「カタツムリの競走ではない。静物画だ」とコメントした。
降格を免れたチームの最少勝ち点は、2013-14シーズンにハンブルガーSV(Hamburger SV)が記録した27となっている。
ブンデスでは17位と18位の2チームが自動的に降格となるが、現在シュツットガルトがつけている16位でシーズンを終えたとしても残留は保証されていない。16位でシーズン終了を迎えたチームは、2部リーグで3位に入ったクラブとの非常にスリリングなホームアンドアウェー方式の入れ替え戦に臨む。
元ドイツ代表FWで、現在はシュツットガルトでプレーするマリオ・ゴメス(Mario Gomez)は「この4チームによる戦いで『ポールポジション』に立ちたい。だから、われわれにとっては優勝争いだ」と語った。
10日前、ホームで首位のドルトムントとなんとか0-0で引き分けた最下位のニュルンベルクは、リーグ戦では17試合未勝利が続いており、残留圏とは5ポイント離れている。
ニュルンベルクの監査役会長は、「ものごとがわれわれにとってうまく進めば、シーズンの最終日までわくわくした状況になるだろう」と楽観的に語った。
2週間前、王者バイエルンに2度追いつかれた後2-3で敗れたアウクスブルクは、1日の対戦でドルトムントを落ち着かない状況に陥れたいと考えている。
アウクスブルクのマネジャーを務めるシュテファン・ロイター(Stefan Reuter)氏は、「ファンはわれわれが戦い、前進するのを期待している」と話した。「非常に重要なのは、ピッチ上でのリアクションだ」
今シーズンのブンデスリーガは、5月18日にレギュラーシーズンが終了する。(c)AFP