【3月1日 AFP】(更新)北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-Ho)外相は1日未明、ベトナムの首都ハノイで開かれた米朝首脳会談では北朝鮮が「現実的な提案」をしたと表明した。

 聯合(Yonhap)ニュースによると、北代表団のホテルで極めて異例の発表を行った李氏は、米朝首脳会談で北朝鮮は制裁の一部緩和と引き換えに寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の核施設閉鎖を提案したと述べ、北が制裁の全面解除を要求したとしたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の主張を否定した。

 李氏は記者団に対し、「米国が一部の制裁、すなわち一般市民の経済と暮らしを妨げる制裁を緩和すれば、われわれは寧辺にある核製造施設のすべてを、米国の専門家の立ち会いのもと永久的かつ完全に解体する」と述べた。

 米朝首脳は最終的な合意に至れないまま2日間の会談を終了し、トランプ大統領は記者会見を行った後にベトナムを離れていた。(c)AFP