【2月28日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは27日、第28節の試合が行われ、ホームのチェルシー(Chelsea)はトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に2-0で勝利した。

 チェルシーはペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)の得点とキーラン・トリッパー(Kieran Trippier)の滑稽なオウンゴールで白星を挙げ、激動の就任1年目での解任回避を目指すマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は弾みをつけた。

 チェルシーのGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)は、24日に行われたフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)の決勝で途中交代を拒否したため、サッリ監督は自制心を失い、指揮官としての立場が大きく弱まった。

 ケパは終盤にけいれんの治療が必要となったが、途中交代の指示を無視するとサッリ監督は激怒し、結局試合はPK戦の末にマンチェスター・シティ(Manchester City)に敗れた。

 ケパは自身の振る舞いについて謝罪したが、給与1週間分の罰金処分が科されており、サッリ監督はこの一戦でベテランGKのウィルフレッド・カバジェロ(Wilfredo Caballero)を起用することで、チームを再び掌握しようとした。

 ケパがベンチで意気消沈する中、カバジェロは無失点で切り抜け、チェルシーの選手たちは窮地に追いやられたサッリ監督をいまだに支持していることを示唆する献身的なパフォーマンスを披露した。

 同日の試合でアーセナル(Arsenal)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が勝利したため、チェルシーは4位と勝ち点3差の6位のままとなったが、難しい時期が過ぎたことでサッリ監督にわずかな望みが出てきた。

 一方、敵地でのバーンリーFC(Burnley FC)戦に続き、地元のライバルにも敗れたトッテナムは3位を維持したが、優勝争いはこれで絶望的なものになった。

 トッテナムはこの10年では初めて公式戦のアウェーゲームで4連敗を喫し、首位リバプール(Liverpool FC)に9ポイント差をつけられている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS