【2月27日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)が26日、史上初となる陸上の世界ランキングを発表した。

 IAAFによれば、選手のランキングは「大会の成績や開催地、重要度に応じたポイントに基づいて算出される」。システム導入の理由については、「世界最高レベルの大会や、安定した成績を残している選手を適切に評価することで、各種目のトップ選手をいっそう効果的に見極める手段とするため」だと話している。

 セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は、ランキングシステムによって陸上競技が分かりやすくなることを期待し、「このスポーツの歴史上初めて、選手とメディア、ファンの中に、国内レベルから地域レベルを経て世界レベルに至る、各大会の格付けに関する明確な理解が生まれることになる。それによって、頂点にある二つの大会へと続くシーズンの流れが論理的に追えるようになるはずだ」と話した。

 またIAAFは、世界ランクによって世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)の出場資格を決めることを長期的な目標としている。コー会長は、9月に控えるドーハ大会では適用されないとした上で、「IAAF世界ランキングによって、将来的なメジャー大会への出場権など、グローバルな大会システムが形成される」と述べている。 (c)AFP