【2月27日 AFP】サッカーイングランドフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝のマンチェスター・シティ(Manchester City)戦で交代を拒否し、物議を醸したチェルシー(Chelsea)のGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)について、チームを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は26日、ケパは大きな過ちを犯したと苦言を呈しながらも、まだ若い同選手を「つぶす」つもりはないと話した。

 スペイン1部リーグのアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)から、GKとしてはクラブ史上最高額の7100万ポンド(約103億円)で今季加入したケパは、シティ戦でウィリー・カバジェロ(Willy Caballero)との交代を拒否。サッリ監督はこれに激怒して一時は控室へ戻りかけた。チェルシーはその後、PK戦で敗れて優勝を逃している。

 3位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との重要なリーグ戦に向けた記者会見でこの件に言及したサッリ監督は、給与1週間分の罰金というクラブの処分について繰り返した上で、次のように話した。

「もちろん、ケパ本人と話をした」「それからみんなで話をした。テクニカルスタッフに申し訳ないと言っていたからだ。しかし、それだけでは足りない」「だから彼はチームメート、そしてクラブに謝罪した」

「確かにケパは大きな過ちを犯したが、われわれは心を広く持たなくてはいけない。彼をつぶしたくはない。だからこのクラブに居場所はある」「私としては、この件はもう終わった話だ。彼はまだ若く(24歳)、過ちは犯したが、この件はそこまでだ」

 サッリ監督は、スパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)戦で誰がゴールマウスを守るかは明言しなかった。27日の試合は、優勝争いに生き残りたいトッテナムにとっても重要だが、一方でアーセナル(Arsenal)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権争いをしているチェルシーとしても大一番になる。

 監督は「決断しなければならない。出るかもしれないし、出ないかもしれない」「グループのため、選手全員のための決断になるだろう」と話している。(c)AFP