【2月28日 Xinhua News】米ワシントンにあるスミソニアン国立動物園の顔といわれるジャイアントパンダ館は、数十年間にわたり高い人気を保ち続けている。この建物で23日に開かれたパーティーには、1000人を超すファンが駆け付け、館内は普段より一段とにぎやかさを増した。

 パーティーは、パンダ館の展覧エリアの改修工事の完了を記念して開催された。展覧エリアは館内にあり、写真やビデオ資料が新しくなったほか、インタラクティブゲームが増設されるなど、パンダの特徴や習性、歴史、保護の現状をより良く理解できるよう工夫されている。

 動物園の責任者、スティーブン・モンフォール氏はパーティーの始まりのあいさつで、改装された展覧エリアは科学研究と米中協力によりもたらされたもので、人を勇気づけると指摘。「多くの前向きな役割を果たすことができる」と述べた。

 パーティーは動物園と在米中国大使館が共同で主催。会場では軽食や温かい飲み物が提供された。多くの人が自分とパンダにまつわる物語や経験を語り合い、パンダ館の館長や飼育スタッフも質疑応答に加わるなど、館内はにぎやかな談笑に包まれた。

 動物園は過去数十年にわたり、中国側パートナーと積極的に協力を行い、ジャイアントパンダの保護で共に重要な貢献を果たしてきた。この分野の交流は中米異文化交流協力の手本の一つとなっており、これも今回のパーティーのもう一つのテーマとなっている。

 モンフォール氏は「米中協力はパンダの研究や保護、繁殖の面で多くの進展をもたらした」と指摘。「双方の長きにわたるパートナーシップを誇りに思う。この関係が今後も発展していくことを期待する」と語った。

 在米国中国大使館の徐学淵(Xu Xueyuan)公使は、中米のパンダ研究者間の協力と両国民による支持が、パンダ保護事業の発展を促したとの考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News