【2月24日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは23日、第27節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はバーンリーFC(Burnley FC)に1-2と物議を醸す敗戦を喫した。

 敵地ターフ・ムーア(Turf Moor)で勝利していれば、トッテナムは首位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差を2にまで縮めることができたが、雑なパフォーマンスでタイトル獲得の可能性を高めるチャンスを逃した。

 57分にバーンリーは、クリス・ウッド(Chris Wood)が先制点を決めた。そのゴールはCKから生まれたものだったが、トッテナム側としてはそのCK自体が与えられるべきものではなかったと判断している。トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は第4審に対して不満をあらわにしたが、それも同点弾が決まると収まった。

 トッテナムは65分、ボールが出た位置から数メートル前で投げられたスローインから、足首の負傷で7試合欠場していたハリー・ケイン(Harry Kane)が突破し、そのままゴールを決めた。

 その時点でトッテナムは、リーグ戦5連勝に向けて押し込んでいくように思われたが、83分にずさんな守備を突かれてアシュリー・バーンズ(Ashley Barnes)の勝ち越し点を許し、バーンリーがリーグ戦での無敗を8試合に伸ばした。

 シティと勝ち点で並び2位につけているリバプール(Liverpool FC)が、24日に控えるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との一戦で勝利すれば勝ち点差は8に開くため、3位につけるトッテナムにとっては手痛い敗戦となった。

 試合終了後、立腹したトッテナムのポチェッティーノ監督は、ピッチ上でマイク・ディーン(Mike Dean)主審ら審判団に長々と詰め寄り、バーンリーの先制点やチームがチャンスを逃した事に対していら立ちをみせた。

 テレビ映像には、ポチェッティーノ監督とヘスス・ペレス(Jesus Perez)アシスタントコーチが、ディーン主審からの言葉に反応する様子が映し出され、伝えられるところによれば控室につながる通路でもポチェッティーノ監督は非難を続けたという。

 それでも指揮官はこの口論について詳細を明かすことはせず、タイトル争いの緊張感の中で不満をぶちまけたことは、自分らしさを欠いていたと語った。

「何でもない。ピッチ上で起きたことはピッチ上で起きたこと。何も言うことはない。われわれは敗戦にふさわしくはないが、それもサッカーだ」

「試合前には、タイトルを争うのであれば勝ち点3が必要だと考えていた。私の振る舞い方は普通ではなかった。試合前も試合後も、勝ち点3を逃せば優勝候補でいるのが難しくなると分かっていたことが理由かもしれない」

 ポチェッティーノ監督がすぐそばに詰め寄る中で、ディーン主審の口は「去りなさい」と動いたようにも見え、この件についてはマッチレポートに確実に記載されて、指揮官はベンチ入り禁止の処分を受ける可能性もある。(c)AFP