【2月23日 AFP】(更新)米R&B歌手のR・ケリー(R. Kelly)容疑者(52)が、加重性的虐待10件の罪で起訴された。うち9件は未成年者に対するものとされる。

 イリノイ州クック(Cook)郡の裁判所関係者がAFPに語ったところによると、訴因のうち9件の被害者は13~16歳の未成年とされている。ケリー被告は3月8日、居住地であるシカゴの裁判所に出頭する予定。

「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ(I Believe I Can Fly)」などのヒット曲で知られるケリー被告をめぐっては、数十年前から未成年女性に対する性的虐待の疑惑が浮上しており、児童ポルノや未成年者との性的行為、セックスカルト集団の運営、性的暴行をめぐる訴訟や告発が相次いでいる。

 関係者数人の代理人を務めるマイケル・アベナッティ(Michael Avenatti)弁護士は先週、ケリー被告が少女と性行為に及んでいる場面を捉えた映像を発見し、クック郡の州検察当局に提出したと発表していた。同弁護士はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を相手取り訴訟を起こしているポルノ女優ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)さんの弁護人も務めている。

 クック郡検察当局がケリー被告を性犯罪で起訴したのはこれが2度目。前回の裁判では2008年、同被告に対し児童ポルノ関連の罪21件で無罪が言い渡されていた。(c)AFP