【2月21日 AFP】アイスランド政府は19日、ミンククジラとナガスクジラの捕獲について、今後5年間の新たな割り当て数を発表した。商業捕鯨による売り上げは近年減少しており、環境保護団体などの反発は必至とみられている。

【図解】主要な捕鯨国とその捕獲数を示した図

 クリスチャン・トール・ユーリウソン(Kristjan Thor Juliusson)漁業・農業相は国営放送RUVに対し、2023年までの年間割り当て数についてミンククジラ209頭、ナガスクジラ217頭の捕獲が認められると明らかにし、これは鯨類資源の持続的利用が可能な数だと強調した。

 ユーリウソン氏は新たな割り当てについて、アイスランドの海洋研究所による提言と、アイスランド大学(University of Iceland)が1月15日に発表した捕鯨がマクロ経済に及ぼす影響に関する報告書に基づいたものだと主張。

 1987年以降ナガスクジラの個体数は着実に増加しているといい、ユーリウソン氏は「われわれは科学的知見に基づく持続可能な方法で自然資源を活用していく決意だ」「こうした割り当て数は科学的な調査に基づいている。持続可能であるとともに監視対象にもされており、国際法にも合致している」と訴えた。(c)AFP