【2月21日 AFP】国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は21日、シリア北東部の避難民キャンプで、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」最後の拠点から逃れた外国人の子ども2500人以上が過酷な状況で暮らしていると明らかにした。

 シリアでは米国の支援を受けた部隊が対イラク国境近くのIS最後の拠点に攻勢をかけているが、セーブ・ザ・チルドレンはこうした子どもたちの出身国など30か国以上に対し、「国民の安全を確保するための措置」を取るよう求めた。

 セーブ・ザ・チルドレンは「体験した出来事から回復し、平常に戻り、家族と一緒に暮らすため、子どもたちは専門的な支援を必要としている」「危険な紛争地帯の避難民キャンプでは人があふれかえっており、そのようなことは不可能だ。手遅れになる前に国際社会は今こそ行動しなければならない」と訴えた。

 セーブ・ザ・チルドレンによると子どもたちはISとつながっているとみられる家庭、もしくは実際につながっていた家庭の一員で、保護者のいない未成年者も38人いる。避難民キャンプで子どもたちは他の人々と離れて暮らしており、医療サービスへのアクセスに支障が出ているという。(c)AFP