【2月20日 AFP】アフリカ東部タンザニアで400頭分以上の象牙を密輸したとして、同国の裁判所は19日、「象牙の女王」と呼ばれた中国人の女に禁錮15年の実刑を言い渡した。

 ヤン・フェンラン(Yang Fenlan)被告(69)は、2000~2014年に象牙860本を密輸したとして有罪判決を受けた。密輸の規模から多数の象の群れを殺したとみられている。2015年に逮捕された当時、同被告はタンザニアの中国アフリカビジネス会議(China-Africa Business Council)の副議長を務めていた。

 またタンザニア人の男2人も違法取引に関わったとして禁錮15年を言い渡された。検察によると、この男2人がタンザニア各地で象牙を集め、ヤン被告へ渡していたという。裁判官は「複数の証言から、被告3人全員が連携していたことが明らかになった」と述べた。弁護側は上訴する意向を示している。(c)AFP