【2月20日 AFP】男子テニスのスーパースター、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、カリブ海に面したメキシコのリゾート地カンクン(Cancun)に新たなテニスアカデミー「ラファ・ナダル・テニスセンター(Rafa Nadal Tennis Centre)」を開校した。ナダルのテニス学校としては、故郷のマヨルカ(Mallorca)島につくったアカデミーに続くものとなる。

 センターは、照明付きのテニス用クレーコート8面、パドルテニス用コート1面に加えてジムを備え、スポーツウエアと用具を販売するショップも併設されている。

 記者会見でナダルは「私たちは何年も前からここを訪れ、地域のことをよく知っている」と話し、元々は観光客や地元の人のための場所にする予定だったのが、「一つの媒体として、メキシコテニスの発展に貢献することが長期目標」となったことを明かした。

 メキシコ史上最高のテニス選手は、1963年に四大大会(グランドスラム)の一つ、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)を制したラファエル・オスナ(Rafael Osuna)氏。オスナ氏はダブルスでもグランドスラムを3度制し、母国開催の1968年の五輪では公開競技として行われたテニスでダブルスの金メダルを獲得した。1962年には代表を国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)の決勝に導いており、これは同国史上唯一の快挙となっている。

 ナダルは次週、メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2019)への出場を予定している。この大会で過去に2回の優勝を飾っているナダルだが、前回大会はけがによる欠場を強いられている。(c)AFP