【2月18日 AFP】今週行われるドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)に第1シードとして出場する女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)が17日、コーチとの契約解消について口を開き、「幸福感より成功」を優先することはないと語った。

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 自身を四大大会(グランドスラム)連続優勝に加え、世界ランキング1位に導いたサーシャ・バイン(Sascha Bajin)氏とたもとを分かつことを前週に電撃発表した大坂は、大きな成功を収めていたコーチとの契約を解消した理由について簡単に説明した。

「みんな金銭的なことだったと考えているけど、そうではない」「耳にした中では、それに最も心を痛めた」「チームの全員と遠征するし、彼らとは家族以上に会う。だから彼らに対してそういうことは絶対にしない」「幸福感より成功を優先させることはしない。それが一番の理由」

 今大会では全豪ファイナリストのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が第2シード、元世界1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が第3シードとして出場するなか、大坂はテニスに集中し、確実に正しい選択をしていこうとしている。

「彼(バイン氏)について悪く言うつもりは全くない。彼がしてくれたすべてのことに感謝の気持ちでいっぱい」と話した大坂は、「何か質問があったら、彼に直接会って聞いてもらえますか」と付け加え、気まずい話題に一線を引いた。

 約1年前は世界ランク72位につけていた21歳の大坂は、バイン氏の指導の下で全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制す躍進を果たし、テニス界の頂点に立ったが、今回の決断は確定したことで、すでに自身は前に進み出しているという。

 新たなコーチ探しは数週間以内に始めるとし、「コーチなしで(3月の)インディアンウェルズ(Indian Wells、BNPパリバ・オープン<BNP Paribas Open 2019>)に行くのは理想的ではない」と続けた。(c)AFP