【2月18日 Xinhua News】中国青海省玉樹チベット族自治州では昨年12月下旬以降の広範囲に及ぶ降雪で、自治州内の1市5県が豪雪による被害を受け、死んだ家畜はすでに1万頭を超えた。政府は、野生動物保護のため30万元(1元=約16円)を支給したという。

 雑多県は被害が大きく、長引く寒さと深い積雪により、クチジロジカなどの野生動物の餌となる草がない状況に陥っている。同県の海抜は平均4000メートル超で、三江源国家公園瀾滄江エリアに位置し、青海チベット高原において最も多様な生物が生息、集中している地域の一つだ。同県は「ユキヒョウの故郷」と称されるとともに、国家2級重点保護野生動物のバーラルや希少野生動物のクチジロジカなどの重要な生息地でもある。

 今回の豪雪により、県内で野生動物100頭以上が死んだ。

 三江源国家公園管理局の李暁南(Li Xiaonan)局長によると、政府はすでに野生動物保護特別資金として30万元を支給し、野生動物のために備蓄の飼葉(かいば)を被災地へ送り届けた。(c)Xinhua News/AFPBB News