【2月18日 AFP】18-19イタリア・セリエAは17日、第24節の試合が行われ、ナポリ(SSC Napoli)はホームでトリノ(Torino FC)と0-0で引き分け、首位ユベントス(Juventus)との勝ち点差が13に広がったことで優勝の望みはさらに遠のいた。

 ACミラン(AC Milan)やフィオレンティーナ(Fiorentina)と引き分けるなど、リーグ戦の直近4試合で3回目のスコアレスドローに終わったナポリは、来月3日に王者ユベントスとの首位攻防戦を控えているが、優勝の可能性はほぼ消滅した。

 15日に王者ユベントスはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のゴールなどでフロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)に3-0で勝利しており、8連覇に向け順調に歩を進めている。

 ナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「集中力やモチベーション、決意をもってプレーしたが、2試合を通して得点のチャンスが18回あったにもかかわらず一つも決められなかったことは受け入れられない」と振り返った。

「自分たちを責めるしかない。勝利を手にするには、チャンスをものにしなければならない。ゴールだけが足りなかった」「しかし、われわれはまだリーグ戦で良い位置につけている」

 この一戦ではポーランド人FWのアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)がチャンスを立て続けに外し、74分にはロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)のシュートはポストにはばまれた。

 また、この日行われた他の試合では、インテル(Inter Milan)がサンプドリア(Sampdoria)に2-1で勝利。勝ち点3を積み重ねたインテルが3位を維持した一方で、ジェノア(Genoa CFC)に1-2で敗れたラツィオ(SS Lazio)は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権獲得に向け大きな打撃を受けた。

 73分、ダニロ・ダンブロージオ(Danilo D' Ambrosio)のゴールで先制したインテルは、その後マノロ・ガッビアディーニ(Manolo Gabbiadini)に得点を許し同点とされるも、78分にはラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)がペナルティーエリアの端から低い弾道のシュートを突き刺して勝ち越しに成功した。

 最近まで不調に陥っていたものの、ナインゴランのリーグ戦3点目で勝利を手にしたインテルはこれで公式戦3連勝となり、2位ナポリとの勝ち点差を7にまで縮めた。

 契約交渉が長引く中キャプテンの座を剥奪されたマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)は、妻で代理人を務めるワンダ・ナラ(Wanda Nara)さんとともに観客席から試合の行方を見守った。

 インテルのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は、膝のけがでここ2試合を欠場したと伝えられるイカルディについて「彼が観客席から試合を見てくれていたのは非常にありがたかった」と述べた。

「とても重要な勝利になったが、もし彼が試合後にドレッシングルームを訪れ祝福してくれていたらもっとうれしかった」 (c)AFP/Emmeline MOORE