【2月17日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の政策に抗議する「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」は16日に14週目を迎えた。

 内務省によると、参加者数は運動開始当初の28万2000人から大幅に減少したものの、この日は各地で4万1500人が参加した。しかしパリの参加者数について、内務省が5000人と発表する一方、主催者側はそれよりもはるかに多いと主張している。

 黄ベスト運動の中心人物の一人ジェローム・ロドリゲス(Jerome Rodrigues)さんはパリのデモの現場で、「われわれは1万5000人いる。運動が拡大しているということだ」と主張した。

 パリのデモでは、シャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りからセーヌ川(River Seine)を渡り、高級住宅地などがあるパリ左岸(Left Bank)まで行進。警察に抗議するシュプレヒコールを上げた。複数の都市でデモ隊と警官隊の衝突が発生し、逮捕者も出た。パリでは26人が拘束され、うち15人が逮捕される事態となったが、先週末と比べて暴力沙汰は少ないように見受けられた。

 パリのデモに参加した看護師のマリオンさんはAFPに対し、マクロン大統領が今年1月から実施している各地の市民とじかに語り合う「国民討論会」について、不満をそらすものでしかないと指摘。「われわれはあんなものを信じていない。参加する気もない」と一蹴した。

 しかし、調査会社Elabeが13日に発表した1001人を対象とした世論調査によると、58%が黄ベスト運動の理念を支持すると回答する一方、56%が黄ベスト運動を終わらせたいと回答し、初めて過半数を上回った。(c)AFP/Guillaume DECAMME with AFP bureaux