【2月16日 AFP】北朝鮮の首都・平壌は16日、極寒の朝を迎えたが、故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の誕生日「光明星節」を祝うため、氷点下8度の寒さをものともせずに多数の人々が市内の万寿台(Mansu Hill)にある同氏の巨大な銅像の前に列をつくった。

 故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席の息子で、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の父親である正日氏は、2月16日生まれ。

 北朝鮮政府の公式発表では、正日氏は1942年、雪深い白頭山(Mount Paektu)の秘密基地にある小屋で誕生した。侵略して来る日本軍と日成氏が戦った場所でもあり、北朝鮮の人々にとっては聖地とされる。一方、他国の歴史家が指摘する旧ソ連の公式記録によると、正日氏は日成氏が亡命していたシベリア(Siberia)地方の村で1941年に生まれた。

 いずれにしても、光明星節と呼ばれる2月16日は北朝鮮にとって重要な祝日だ。国営メディアはアイススケートやフラワーショーの様子を伝えながら正日氏をたたえ、同氏の生誕にまつわる話に焦点を当てた番組を放送する。(c)AFP/Sebastien BERGER