【2月16日 AFP】英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)が今年3月、英王室の一員として初めてキューバを公式訪問することが分かった。英公邸クラレンスハウス(Clarence House)が15日、発表した。英政府の要請によるもので、両国の関係強化を目的としているという。

 クラレンスハウスによると、チャールズ皇太子とカミラ夫人(Camilla, Duchess of Cornwall)はカリブ海諸国を歴訪し、キューバには3月24~27日の4日間滞在する。

 チャールズ皇太子夫妻は、キューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)元国家評議会議長の弟、ラウル・カストロ(Raul Castro)氏に面会する予定はないが、同国の伝説的な音楽バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(Buena Vista Social Club)」のメンバーと会う可能性があるという。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II、92)は2015年以降、外国訪問を行っておらず、現在はそうした公務の大半を皇太子夫妻が担っている。

 3月17日に始まる今回の外遊では、皇太子夫妻はキューバを含む10の島々を訪れ、50以上の公務を行う予定。なお、最終日の3月29日には、英国は欧州連合(EU)を離脱(ブレグジット、Brexit)することになっている。(c)AFP/Robin MILLARD