【2月16日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は15日、第22節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はリーグ史上最速のオウンゴールを献上し、2度追いかける展開になったものの、3-2でFCアウクスブルク(FC Augsburg)に逆転勝利した。

 バイエルンは、19日に敵地アンフィールド(Anfield)で行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦第1戦のリバプール(Liverpool FC)との試合に向け、最後の準備を整えた。しかし、リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、降格圏寸前という順位にいるアウクスブルクが、どのようにしてバイエルンにいくつかの問題を引き起こしたのか、興味深く試合を観察することになるだろう。

 敵地で勝利を挙げたバイエルンは、18日に下位に沈むニュルンベルク(1. FC Nuremberg)との対戦を控えている首位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との勝ち点差を、暫定で2に縮めている。

 リバプール戦を見据える中でバイエルンは、親指の負傷で3試合欠場していた守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)が復帰したものの、開始13秒のオウンゴールなど24分までに2失点を喫した。

 レオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)は自陣ゴールのネットを揺らし、望みもしないブンデス史上最速のオウンゴール記録を樹立した。欧州5大リーグで初の女性主審となったビビアナ・シュタインハウス(Bibiana Steinhaus)氏がキックオフの笛を吹いた直後、アウクスブルクのフィリップ・マックス(Philipp Max)がクロスを上げるとバイエルン守備陣は混乱に陥り、ゴレツカは自分の足に当たったボールが跳ね返り、ゴールマウスに転がるのをゾッとしながら見ているだけだった。

 バイエルンは前半のうちにキングスレイ・コマン(Kingsley Coman)が2得点を挙げ、オウンゴールと池東源(Dong-Won Ji、チ・ドンウォン)のゴールでそれぞれリードを奪っていたアウクスブルクに追い付くと、53分にダビド・アラバ(David Alaba)が決勝点を決めた。

 バイエルンのニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は「これまでの記憶にないほど、われわれにとって最悪のスタートだった。リバプールではより良いプレーをしなくてはなならい」とコメントした。

 2ゴールを挙げたコマンが終盤に負傷しており、この勝利は高い代償がつく可能性もある。指揮官は「彼がどのような状態か見極める必要があるが、良くはなさそうだ」と語っている。(c)AFP