【2月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は14日、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督の解任に大金を費やしたと公表した。

 ユナイテッドが発表した第2四半期の決算では、昨年12月にモウリーニョ氏が指揮官を解雇された際、ともにチームを去ったスタッフ陣への補償金の支払いを含め、1960万ポンド(約27億7000万円)が「例外項目」として計上されていた。

 オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)暫定監督が就任して以来、ユナイテッドのチーム成績は大幅に改善されており、モウリーニョ氏が離脱した時点では来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権が与えられる4位との差は勝ち点11だったものの、現在はリーグ4位まで浮上している。

 ユナイテッドはスールシャール暫定監督が就任してからの11試合で10勝1分の好成績を記録していたが、12日にホームで行われた欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に0-2で敗れ、快進撃が途絶えてしまった。

 その中でスールシャール暫定監督がチームに与えた影響について、エド・ウッドワード(Ed Woodward)副会長が称賛の意を表している。

 ウッドワード副会長は投資家との電話会議で、ユナイテッドでの初陣からクラブ最長記録となる8連勝を飾ったスールシャール暫定監督の下で、チームが「素晴らしいスタート」を切ったと称賛した。

 しかし、常任指揮官の任命に関するプロセスについて明らかにすることは避け、「(昨年)12月の報告時には、オレを暫定監督にするつもりであると伝えた。次の連絡時に、監督に関する何かしらの報告をすることになる」「プロセスの途中で、情報を更新するつもりはない」と述べた。

 サッカークラブの長者番付、デロイト・マネーリーグ(Deloitte Football Money League)では先月、2年間トップの座を守っていたユナイテッドを引きずり下ろし、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)が1位を奪還した。

 今回の収益報告において、ユナイテッドは今四半期の収入が過去最高の2億860万ポンド(約295億円)を計上したと発表。ユナイテッドの株価は、昨年12月の米ニューヨーク(New York)市場で17.28ドル(約1900円)を記録していたが、現在は20ドル(約2200円)台目前まで回復している。(c)AFP