【2月15日 AFP】英下院は14日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)に関するテリーザ・メイ(Theresa May)首相の方針を支持する動議を否決した。ブレグジットを43日後に控え、メイ首相が議会で新たな敗北を喫した形だ。

 メイ首相がEUとの離脱協定案の再交渉を目指す中で行われた採決では、与党・保守党内のEUに懐疑的な強硬派議員らが棄権した。動議に拘束力はないものの、承認されれば「合意なき離脱」回避の可能性が高まると期待されていた。

 ブレグジット支持派のリアム・フォックス(Liam Fox)国際貿易相は採決に先立ち議員らに対し、動議が否決されれば再交渉後の協定案が議会承認を得られるか否かの疑念が強まり、EUからの妥協を引き出せる可能性が低くなると警告していた。(c)AFP/James PHEBY