【2月13日 AFP】米国最大のプロテスタント教派、南部バプテスト連盟(Southern Baptist Convention)の指導者やボランティアおよそ380人が、性的虐待を行っていた疑いがあることが発覚した。テキサス州の新聞社2社の報道によると、1998年以降の被害者は700人以上に上るという。

 被害者のほとんどが子どもで、最年少は3歳。告発された加害者が教会内で働き続けていたケースもあったという。報道を受けて教会側は、実際の被害者数がさらに多い可能性を認め、被害者らに名乗り出るよう促した。

 南部バプテスト連盟の唱道者ラッセル・ムーア(Russell Moore)氏は12日、AFPの取材に「現在、多くの牧師が積極的に事態に対処していることに勇気づけられている」と述べた。

 南部バプテスト連盟は米国南部を中心に教会4万7000か所、信徒1500万人を擁している。これまでカトリック教会を混乱させてきた性的虐待スキャンダルと同様の事例が南部バプテスト連盟内でも暴露されたことで、組織全体には衝撃が走った。

 同連盟は、より包括的な対応について来週発表を行う予定だと述べた。(c)AFP/Nova SAFO