【2月12日 AFP】英統計局(ONS)が11日発表した2018年の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年比1.4%増と、6年ぶりの低成長に沈んだ。欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の先行きが見通せず、英経済に影を落としている。

 2017年の1.8%増から減速した。英国が合意なしのEU離脱に突き進むとの懸念も広がるなか、2018年10~12月の成長率はわずか0.2%にとどまった。

 ONSによると、昨年12月には建設、生産、サービスの3部門がいずれもマイナス成長を記録。単月でこれほど広範な低下は2012年9月以来だった。

 先週発表のデータによると、英サービス業も今年1月に伸びがほぼ止まった。

 英調査会社EY ITEMクラブ(EY ITEM Club)のチーフエコノミックアドバイザー、ハワード・アーチャー(Howard Archer)氏は「ブレグジットの不透明さが増し、企業と消費者が警戒感を著しく強めるなかで、英経済は2019年第1四半期に間違いなく低迷している。世界経済の成長減速も影響を及ぼしている」と指摘した。(c)AFP