【2月12日 時事通信社】イランは11日、急激な近代化を進めた親欧米路線のパーレビ王制を打倒した1979年のイスラム革命から40年の記念日を迎えた。イランを敵視するトランプ米政権による強力な経済制裁の再発動で苦境が深まる中、イラン各地で集会が開かれ、米国への抵抗が呼び掛けられた。

 首都テヘランの広場で開かれた集会には、雨中でも大勢の市民が参集。市民は前最高指導者ホメイニ師(故人)や現指導者ハメネイ師のポスターを掲げ、イラン国旗を振りかざして「米国に死を、イスラエルに死を」と気勢を上げた。演説したロウハニ大統領は「イラン国民は今後も経済的な困難に直面するだろうが、問題を乗り越える」と強調。「米国が勝つことはない」と訴えた。

 集会に駆け付けた清掃業、マフムードさん(27)は「今のイランの問題は、すべて米国の責任だ」と批判。配管工のアリさん(43)は「革命理念と最高指導者への忠誠を示すために来た。米国は最高指導者へのわれわれの信頼を悟るべきだ」と語った。

 イランは、イスラム教シーア派勢力への支援を通じて中東での覇権拡大の動きを強めているほか、弾道ミサイルの発射実験を繰り返している。

 国際社会からはこうしたイランの動きを懸念する声が高まっているが、ロウハニ大統領はこの日の演説で「イランはイラクやシリア、イエメンに支援を惜しまず、敵は勝てなかった」と近隣国での影響力強化を正当化。ミサイル開発など軍事力増強についても「防衛力向上のための許可は誰にも求めない」と述べた。(c)時事通信社