【2月12日 AFP】男子ゴルフ、AT&Tペブルビーチ・プロアマ(AT&T Pebble Beach Pro-Am 2019)は11日、米カリフォルニア州ペブルビーチのペブルビーチ・ゴルフリンクス(Pebble Beach Golf Links)で日没サスペンデッドとなっていた最終ラウンドの残りホールが行われ、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)がポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)との一騎打ちを3打差で制し、キャリア50勝目を挙げた。

 悪天候などの影響で前日のプレーが唯一日没順延となった2人の優勝争いでは、残り2ホールとなっていたミケルソンがパー5の最終18番を1.8メートルのバーディーパットで締めくくり、最終ラウンドをノーボギーの「65」で終えて通算19アンダーを記録。一方のケーシーは、16番からプレーを再開して90センチのパーパットを沈めると、18番ではバーディーを決めて「71」でホールアウトした。

 これでミケルソンは、カリフォルニア州沿岸の名門コースで行われる同大会において、同胞のマーク・オメーラ(Mark O'Meara)と並び歴代1位となる5勝目を達成すると同時に最年長優勝記録を樹立した。

 このコースは祖父がキャディーとして働いていたことがあり、自身がプロとしてのキャリアを開始した場所でもある48歳のミケルソンは、「特別な週になった」とすると、「ここは自分にとって特別な場所。ここに来るたびに格別な気分になる」とコメントした。

 PGAツアー通算44勝目を記録したミケルソンは、その他に欧州ツアーで通算3勝、2004年にはPGAグランドスラム(PGA Grand Slam of Golf)とスキンズ・ゲーム(Skins Game)で1勝ずつ、そして1993年には仏パリで欧州下部ツアーのチャレンジツアー(Challenge Tour)で優勝している。

 米国では2013年のウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open)を最後に優勝から遠ざかっていたミケルソンは、メジャー通算5勝を誇るベテランとして6月に今大会と同じコースで開催される全米オープン選手権(2019 US Open Championship)で生涯グランドスラム達成を目指す。全米オープンでは、最近の2013年大会を含めて通算6度の2位を記録しており、これは歴代最多の数字となっている。(c)AFP