【2月11日 時事通信社】韓国の元徴用工が日本企業を相手取った賠償請求訴訟をめぐり、最高裁が日韓関係悪化を懸念する朴槿恵前政権の意向を酌み、介入したとされる事件で、ソウル中央地検は11日、先に逮捕した前最高裁長官の梁承泰容疑者(71)を職権乱用などの罪で起訴した。

 文在寅大統領は年頭記者会見で、元徴用工訴訟で日本企業に賠償を命じた最高裁判決を受けた政府の対応について、この事件の捜査の行方を見守る必要があると述べており、政府の対応に影響を与えそうだ。

 地検が発表した起訴内容によると、梁被告は長官在任中の2013年、大統領府や外務省の意向を受け、「1965年の日韓請求権協定で個人の請求権までは消滅していない」と判断した12年の最高裁判決について「外交的、国際法的に問題がある」と指摘、裁判を遅らせる方策の検討を関係部署に指示した。14年には、原告の賠償請求棄却を求める意見を担当裁判官に伝えたとされる。(c)時事通信社