【2月11日 AFP】18-19スペイン1部リーグは10日、第23節の試合が行われ、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)は敵地でアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)と0-0で引き分け、2位レアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差は6に縮まった。

 大腿(だいたい)部のけがにより、6日に行われた国王杯(Copa del Rey 2018-19)のレアル戦で27分しかプレーできなかったリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、この日フル出場を果たした。

 しかし、バルセロナのヨン・アスピアス(Jon Aspiazu)アシスタントコーチが試合前に認めていた通り、メッシの状態は万全ではなかった。最高のコンディションでなかったのは決定力を欠いたチームも同じで、GKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)の終盤の好セーブがなければ負けていた可能性もあった。

 公式戦ここ3試合で白星から見放されているバルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「彼(テル・シュテーゲン)がチームを救ってくれた」「素晴らしいセービングだった」とコメントしている。

 バルセロナはいまだ6ポイントのリードを手にしているが、9日に行われたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦に勝利したレアルが2位に浮上してきている。バルベルデ監督は「われわれは先週首位に立っており、今も順位はそのままだ。私の計算が正しければ、来週もそうなっているだろう」と続けた。

 しかし、敵地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で白星を飾り、リーグ戦で5連勝を記録するなどレアルが勢いに乗っている一方、バルセロナは難しい試合を控えた重要なタイミングで流れを失っているようにみえる。

 バルセロナは、今週末にホームにレアル・バジャドリード(Real Valladolid)を迎えた後、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)のホームに乗り込み、リーグ戦でセビージャFC(Sevilla FC)と対戦する。

 さらにその後はレアルとの「エル・クラシコ(El Clasico)」が4日間に2度行われ、会場はどちらも敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)となっている。

 バルセロナのルイス・スアレス(Luis Suarez)は、「われわれは今、多くの試合をこなしているところであり、それが結果に影響した」「きょうはコミュニケーションも欠けていた。違いを生むのは小さな部分だ」とコメントした。(c)AFP/Thomas ALLNUTT