【2月9日 AFP】アフリカ開発銀行(AfDB)のハナン・モルシ(Hanan Morsy)マクロ経済政策予測・研究局長は8日、世界の二大経済大国である米国と中国の貿易摩擦が長引いている影響で、アフリカの2019年の国内総生産(GDP)が0.7%下がる恐れがあるとの見方を示した。

 米中貿易協議の見通しに新たな懸念が生じている中、モルシ氏はエチオピアの首都アディスアベバで行われたアフリカ連合(AU)の関連会合でこの発言を行った。

 AfDBが先月17日に発表した2019年版アフリカ経済見通し(African Economic Outlook)によると、アフリカの2018年の成長率は3.5%で、2019年は4%の成長率を見込んでいる。世界の多くの地域より高い水準となっているが、慢性的な財政・経常赤字や「持続不可能な債務」に対処するには不十分だという。(c)AFP