【2月9日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2019)は8日、スウェーデンのオーレ(Are)で女子複合が行われ、スイスのウェンディー・ホルドナー(Wendy Holdener)が接戦を制して大会連覇を果たした。

 前半の滑降では、オーストリアのラモナ・ジーベンホーファー(Ramona Siebenhofer)が1分12秒71でトップに立ち、ホルドナーは0.42秒差の5位につけた。

 照明が照らされる中で行われた後半の回転では、先に滑った最大のライバル、ペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)が完璧な滑りでリードを奪ったが、ホルドナーは冷静さを保ちながら厳しい中盤を無事に滑り切り、2本合計で2位のブルホバを100分の3秒差で抑えた。ホルドナーと0.45秒差の3位には、ノルウェーのラグンヒル・モヴィンケル(Ragnhild Mowinckel)が続いた。

 ベルを鳴らして応援するファンを歓喜させた25歳のホルドナーは、「やっと良いランを2本そろえ、母国に勝利をもたらすことができた!」「オーレでの滑降は最高で、本当に自信があった。回転に関しては、良い滑りをしないといけないのは分かっていたし、ペトラをかわせてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 世界選手権における女子複合の連覇は、1934~35年と1937~39年のクリストル・クランツ(Christl Cranz)氏、1962年~66年のマリエール・ゴアシェル(Marielle Goitschel)氏、1982年~87年のエリカ・ヘス(Erika Hess)氏、2003年~05年のヤニツァ・コステリッチ(Janica Kostelic)氏に次いで史上5人目の快挙となった。

 一方、平昌冬季五輪の同種目金メダリストのミシェル・ギザン(Michelle Gisin、スイス)は、膝のけがで今大会の出場を見送っている。また、5日の女子スーパー大回転で優勝したミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)も、得意としている技術系の回転と大回転に向けて体力を温存するため、この日のレースは回避した。(c)AFP/Luke PHILLIPS