【2月9日 AFP】国際パラリンピック委員会(IPC)は8日、ドーピングスキャンダルで2年以上にわたり処分を受けていたロシア・パラリンピック委員会(RPC)に関して、厳しい条件付きで制裁を解除し、来月15日までに資格を回復させることを明らかにした。

 IPCは、世界反ドーピング機関(WADA)の指導の下で「健全な」検査プログラムが実施され、選手および指導者に対する反ドーピング教育プログラムが開始された中で、RPCが資格回復に必要な条件を満たしたと判断したと述べた。

 IPCのアンドリュー・パーソンズ(Andrew Parsons)会長は、「2016年8月にRPCを資格停止処分にしたのは、われわれが直面していた状況では必要かつ適切であり、クリーンなスポーツの確保に不可欠だったからである」「あれから2年5か月が経過し、IPC理事会はRPCの資格停止処分について継続する必要がもはやなくなり、ロシアの状況を見る限りそうすることが適切であると確信している」と述べた。

 この1年前には、国際オリンピック委員会(IOC)がロシア選手に科されていた夏季・冬季五輪の出場停止処分を解除した。そして今回、IPCがロシアパラリンピックチームの復帰を認めたことによって、五輪ムーブメントにおいて徐々に復権しているロシアは、また一歩前進した形となっている。(c)AFP