【2月8日 AFP】米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は7日、米大衆紙ナショナル・インクワイヤラー(National Enquirer)の発行元から、不倫相手の女性に送ったプライベートの写真を公表すると「脅迫」されたと非難した。

 インクワイヤラー紙は、ベゾス氏と元ニュースキャスターで芸能記者のローレン・サンチェス(Lauren Sanchez)さんが個人的に交わした携帯メールを入手し、2人は愛人関係にあると先月暴露していた。

 ベゾス氏は7日、ブログプラットフォーム「ミディアム(Medium)」への投稿で、インクワイヤラー紙発行元のアメリカン・メディア(AMI)から接触があり、暴露記事の情報提供の裏にある動機の調査をやめなければ写真を掲載すると脅されたと主張した。

 ベゾス氏によると、デービッド・ペッカー(David Pecker)CEO率いるAMIはさらに、「記事が政治的動機に基づいているとか、政治勢力に影響されたものだとかいう臆測については全く知らない、根拠もない」と宣言するよう要求してきたという。

 ベゾス氏の所有する米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領への批判を続けている。ベゾス氏の暴露記事について調査しているセキュリティーコンサルタントのギャビン・デベッカー(Gavin de Becker)氏は先ごろ、「政治的動機を暗示する強い手掛かりが複数ある」と述べていた。

「ゆすりや脅迫に屈するよりは、個人的な代償や恥を忍んで、送り付けられた内容そのままを公表しようと決めた」とベゾス氏はつづり、「結構です、ペッカーさん」と題したブログ記事上でAMIからのメールを共有。「真のジャーナリストは、このようなまねはしないのでご安心を」と付け加えている。(c)AFP