【2月6日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)で開催されていたサッカー第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)の期間中に、現地でカタールのユニホームを着た英国人男性が逮捕され、身柄を拘束されていると英紙が報じた。この報道に対して、英外務省は国が男性のために動いていることを明かしている。

 逮捕は英紙ガーディアン(Guardian)の報道で明らかになったもので、それによると、休日を利用してUAEへ渡ったアリ・イッサ・アフマド(Ali Issa Ahmad)氏(26)が、1月22日に行われたカタール対イラクの決勝トーナメント1回戦の観戦チケットを買い、カタールのユニホームを着てスタジアムへ向かったという。

 この件に関して、英外務省の報道官は「UAEで逮捕された英国人男性のために動いており、現地当局と連絡を取り合っている」と明かした。

 UAEは2017年6月、カタールがイスラム過激派を支援していると主張し、サウジアラビア、バーレン、エジプトと共に同国と断交。英外務省は、その後UAEで施行された新法について「ソーシャルメディアなどのコミュニケーション手段を通じてカタールへの共感を示すことは犯罪行為に当たります」「違反者は禁錮刑もしくは多額の罰金刑の対象となる場合があります」と渡航者に事前に注意を促している。

 今大会では、カタール対UAEの準決勝で、カタールの選手に向けてサンダルやペットボトルが投げ込まれる騒ぎもあった。UAEに4-0で快勝したカタールは、決勝でも日本を3-1で破り、初のアジア王者に輝いている。(c)AFP