【2月5日 AFP】男子ゴルフのセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)は、欧州ツアー(EPGA)のサウジ国際(Saudi International powered by SBIA 2019)で不正行為を犯して失格となった問題に関し、高額の罰金と出場停止処分を免れる見通しとなった。EPGAのキース・ペリー(Keith Pelley)最高経営責任者(CEO)は、この件については「終了」したと明言した。

 2日に行われた大会3日目のラウンドで、ガルシアは怒りに任せて合計6ホールのグリーンを傷をつけたとして、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)覇者のパトリック・リード(Patrick Reed、米国)を筆頭に大勢の選手から苦情を受け、大会から失格処分を受けた。

 ガルシアは自身の行為に関して、リードや他の出場選手に悔やんでいると謝罪したと伝えられた。元マスターズ王者のガルシアは、ロイヤルグリーンズ・クラブ(Royal Greens Golf & Country Club)の最初の6ホールでグリーンにこすり跡をつけ、特に6番には大きなへこみのような傷をつけたと訴えられた。

 これまでも「問題行為」を起こしているガルシアだが、今回はこれ以上の制裁は回避できる見通しとなった。ペリーCEOは英スコットランド紙のスコッツマン(The Scotsman)に対し、「この問題は終了している」「対処済みだ。セルヒオは選手たちに謝罪しており、われわれは前に進む」と述べた。

 ガルシアの行為は映像では確認できなかったものの、第3ラウンドの終盤には同選手に対し、大会ディレクターのデビッド・ウィリアムス(David Williams)氏から処分が通達された。

 ウィリアムス氏は「レフェリーが伝えてきて、私が彼のところへ行った」「12番か13番あたりで、ようやく彼をつかまえた。9ホール以降に関しては損傷はなかった。私は彼に対して、これは失格に値する違反行為だと話した。彼は試合に集中していたが、話に耳を傾けていた。軽く言葉を交わした後、彼はうなずいてそのまま歩いていった」と明かした。

「あれが良い状況でなかったのは明白だ。彼は明らかに激しくいら立っていた。このような事態は、めったに起こるものではない。いくつかの傷跡は、南アフリカで雄鹿がグリーンを横切ったときにできるものと似ていた。ここでは、ラクダが同じような跡をつけることがある」

「後続グループでプレーしていた選手たちは、何が起きているのか分かっていなかった。彼らはグリーンで何が起きていたのか知りたがっていた。正直なところ、選手たちは非常に衝撃を受けていた」 (c)AFP/Bernie McGuire