【2月4日 Xinhua News】中国と海外の研究者がこのほど、1億年前の古鳥類の足部骨格を含む琥珀(こはく)を発見したと発表した。研究成果はすでに英科学誌ネイチャーの姉妹誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されている。

 同研究は中国地質大学の邢立達(Xing Lida)副教授が主導し、カナダ王立サスカチワン博物館のライアン・マッケラー教授、中国科学院動物所の白明(Bai Ming)副研究員、台北市立大学の曽国維(Zeng Guowei)教授らが共同で進めた。

 今回見つかった標本は、琥珀の産地として有名なミャンマー北部カチン州のフーコン渓谷で採取されたもので、火山灰の分析により、同所の琥珀は約1億年前の白亜紀後期初めのものであることが分かっている。この時代にミャンマー北部の熱帯環境で生息した動植物は、流れ落ちる樹脂で覆われ、その後ゆっくりとした地質の変化により琥珀となって現在まで保存されてきた。

 白氏は、今回発見された古鳥類の足部骨格は7ミリに満たないほどの大きさだが、保存状態が極めて良好で、コンピューター断層撮影装置(CT)によるデータの再構成、分割、融合により、足部骨格全体の高精細の3D形状が得られたと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News