【2月5日 Xinhua News】中国全土でアフリカ豚コレラ感染の勢いが弱まり始めている。1日まで、23の一級行政区の92の感染区域ですでに規定に従い封鎖が解除されている。

 農業農村部から1日に得た情報によれば、河南、遼寧、浙江、安徽、吉林、雲南、上海、湖南、湖北、江西、天津、北京、陝西、青海、四川、内モンゴル自治区、重慶の17の一級行政区はすべての感染区域で封鎖が解除された。

 農業農村部の関係責任者は次のように表明した。昨年12月、全国でアフリカ豚コレラの感染の勢いが下火になり始めた。今年1月、新たに発生した感染は5件で、勢いがさらに鈍化した。しかし、アフリカ豚コレラは流入と感染の経路が多く、潜伏期間が長く、ウイルスはすでに中国の一定面積を汚染している。伝統的な生産、流通、消費スタイルを短期間で根本的に変えることは難しく、感染経路が複雑に錯綜(さくそう)し、その上、世界でも有効なワクチンがまだ開発されておらず、予防・抑制情勢は依然複雑で厳しい。

 次の段階で、農業農村部は各地が防止・抑制措置を確実に講じ、生きた豚の移動・運搬に対する監督管理を規範化するよう督促・指導し、地方が厨房で余った物を豚に食べさせるのを全面的に禁止し、感染状況の一斉調査と処置を遅滞なく規範化し、生きた豚の食肉処理段階の検査を全面的に行うよう督促する。ブロック別予防・抑制の実施を急ぎ、運営調整の仕組みを確立し、協力して合同予防・抑制を進める。豚肉の市場への供給に確実にしっかり取り組み、春節(旧正月、今年は今月5日)期間に市場に流通する豚肉の十分な量と価格の安定を保証し、生きた豚の基礎的生産能力を安定させる。

 同時に、優秀な科学研究陣を組織し、資金投入を増やし、ワクチンと診断試薬の研究開発プロセスを加速する。国際協力・交流を強化し、情報の共有を図り、感染が国境をこえて広がるのを厳重に防止する。各地区、各関係部門と共に、合同予防・抑制メカニズムの役割を一段と発揮させ、予防・抑制の長期的に効き目のある仕組みを整備、充実させ、動物防疫の陣容づくりと条件づくりに力を入れ、予防・抑制の責任をはっきりさせ、アフリカ豚コレラ予防・抑制の堅塁攻略戦、持久戦に打ち勝つことを確実にする。(c)Xinhua News/AFPBB News