【2月3日 AFP】南米ベネズエラで暫定大統領への就任を宣言した野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)氏(35)が香港紙のインタビューに応じ、中国との二国間協定を順守すると約束し、「できる限り速やかに」中国政府との対話を開始する用意があると述べた。

 2日付の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)に掲載されたグアイド氏のコメントは、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領に対する政治的挑戦が、ベネズエラの主要債権国である中国との関係を壊してしまうのではないかとの疑いをぬぐうことを狙ったものとみられる。

 マドゥロ大統領は昨年9月に中国を訪問し、危機的状況にあるベネズエラへの支援を求めると同時に、エネルギー分野および金の採掘に関して合意を結んでいた。

 グアイド氏はインタビューで、「わが国の経済成長と将来の発展において、中国の支援がとても重要になってくる」と語った。

 さらに、「中国の競争力とマーケットを考えれば、同国は欠くことのできない重要なグローバルな役割を担っている。われわれは相互の尊重と協力に基づいた二国間関係を再出発させたいと考えている」「できる限り速やかに中国との建設的な関係を築き、かつ対話を開始する用意がある」と話した。

 グアイド氏は先月23日、ベネズエラの首都カラカスで行われた抗議集会で、暫定大統領への就任を宣言。

 米国やブラジルを含む多くの国々はグアイド氏を支持しているものの、中国はこれまでのところ、「内政干渉」に反対する長年の立場を強調している。(c)AFP