【2月2日 AFP】米国の中西部と北東部を襲った大寒波は1日、海上へと抜け始め、記録的な寒さが数日続いていた十数州では気温が上昇に転じた。米メディアによると、今回の寒波による死者は21人に上っている。

 今週厳しい寒さに見舞われた同地域では週末にかけ、一転して春の陽気が訪れる見通し。この極端な変化はおおむね歓迎されているが、一方で雪解けによる洪水や、寒波で被害を受けたインフラへのさらなる影響が懸念されている。

 気象情報サイト「ウェザー・アンダーグラウンド(Weather Underground)」の気象予報士ジェフ・マスターズ(Jeff Masters)氏はAFPに対し、中西部の一部地域では天候が記録的寒波から急激に回復し、「史上最も極端な気温上昇」が起きるとの見解を示した。

 中西部地域気候センター(Midwestern Regional Climate Center)によると、通常は北極にある寒気団が流れ込んだ各州では340件以上の記録的低温が観測された。

 風速冷却を加味した体感温度はミネソタ州で氷点下53度、ウィスコンシン州で同51度、アイオワ州で同50度、イリノイ州で同48度を記録。しかし天候は4日までに比較的過ごしやすくなり、シカゴとデトロイト(Detroit)では気温が10度前後まで上がると予想されている。(c)AFP/Nova SAFO