【2月2日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)は1日、予選ラウンドが各地で行われ、ドイツが2勝0敗でハンガリーをリードし、決勝ラウンド進出まであと1勝に迫った。過去の優勝国であるオーストラリア、ロシア、そしてセルビアも戦績2勝0敗で王手をかけた。

 地元フランクフルト(Frankfurt)でハンガリーを迎えたドイツは、世界ランク3位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)が6-2、6-2で同600位にも届いていないピーター・ナギー(Peter Nagy)に格の違いを見せつけた。

 これに先立ち行われた第1試合では、フィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)が6-7(8-6)、7-5、6-4でゾンボル・ピロシュ(Zsombor Piros)に競り勝った。2日にはダブルスとシングルスが行われる。

 オーストラリアは地元アデレード(Adelaide)でボスニア・ヘルツェゴビナと対戦し、ジョン・ミルマン(John Millman)が6-3、6-2でダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur)を一蹴したのに続き、新星アレックス・デミノー(Alex De Minaur)も6-3、7-6(7-0)でミルザ・バシッチ(Mirza Basic)を退け、デ杯で自身初の白星を飾った。

 敵地ウズベキスタンのタシケント(Tashkent)に乗り込んだセルビアは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)覇者のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を欠いての試合となった。

 それでも、ドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic)が7-6(7-4)、6-3で世界593位のサンジャル・ファイジエフ(Sanjar Fayziev)に勝利すると、続く第2試合ではフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic)が6-2、6-4でデニス・イストミン(Denis Istomin)を下し、決勝ラウンドまであと1歩に迫った。

 ロシアはスイス・ビール(Biel)で試合に臨み、第1試合では新星のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)がヘンリ・ラークソネン(Henri Laaksonen)を相手に7-6(10-8)、6-7(6-8)、6-2で危うく不覚を取るところだった。

 第2試合では、世界11位のカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)が6-3、7-5で同362位のマルク・アンドレア・ヒュスラー(Marc-Andrea Huesler)に快勝した。

 この他では、イタリアがインドから、コロンビアがスウェーデンから、ともに2勝0敗でリードを奪っている。ポルトガルを迎え撃ったカザフスタンも、アレクサンダー・バブリク(Alexander Bublik)がジョアン・ソウザ(Joao Sousa)を倒し、ミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)もペドロ・ソウザ(Pedro Sousa)を退けて2ポイント先行している。

 さらに中国対日本、チェコ対オランダ、ブラジル対ベルギー、スロバキア対カナダ、そしてオーストリア対チリは、それぞれ1勝1敗で初日を終えた。

 デビスカップは今年から新方式となり、今週末の予選ラウンドを勝ち抜いた12か国が自動的に本戦出場が決定しているクロアチア、フランス、米国、スペイン、アルゼンチン、そして英国の6か国に加わり、11月にスペイン・マドリード(Madrid)で行われる決勝ラウンドに臨むことになっている。(c)AFP