【1月30日 AFP】有害なスモッグが発生しているタイの首都バンコクで、当局は30日、市内にある450校近い公立学校の休校を命じるという前例のない措置を取った。

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 バンコクでは数週間にわたって、どんよりとしたかすみに覆われ、住民はマスクの着用を余儀なくされており、ソーシャルメディア上では当局のちぐはぐな対応に非難の声が上がっている。

 長引くスモッグの原因には、排ガス、無軌道な建設工事や野焼き、工場から排出される汚染物質が市内に留まることなどが挙げられている。

 バンコク首都圏庁(Bangkok Metropolitan Administration)は、健康に関する警告のレベルを引き上げ、公立学校全437校に対し、30日昼から来月1日にかけて休校するよう命じた。また市内の1500平方キロメートルにわたる範囲を「管理区域」に指定した。

 バンコク知事は、「2月2日か3日まで状況が良くないので、休校を決定した」と述べ、送り迎えによる交通量を減らすことも期待していると説明した。現在、首都圏の3~4地区が「深刻なスモッグに見舞われて」いるという。(c)AFP