【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の女子シングルスで準優勝を飾ったペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)は、四大大会(グランドスラム)での成績不振から脱却したことに加え、ナイフを持った強盗に襲われて選手生命の終わりを覚悟した2年間に終止符が打てたことを喜んでいる。

 最新の世界ランキングで2位に浮上したクビトバは、2011年に続いて2014年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)を制した後、グランドスラムでは8強入りが2回にとどまり、昨年にはいっそのことメジャー大会の出場を諦めた方がいいかもしれないと冗談を飛ばしていた。

 しかし、今年の全豪オープンは、大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れた26日の決勝まで1セットも落とさずに勝ち上がり、チェコのサウスポーにとっては全く違うものとなった。

 2018年は全仏オープンテニス(French Open 2018)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)で3回戦止まりとなり、全豪とウィンブルドンでは初戦敗退を喫していた28歳は、チェコの首都プラハで報道陣に対して、「あれが単なる冗談にとどまり、出場を諦めなくてよかった」「満足とは言えなかった昨年のグランドスラムの埋め合わせになると思う」とコメントした。

「(全豪決勝で)負けたから、すごく喜んでいるわけではないけれど、今は前向きな気持ちの方が大きい」「オーストラリアでプレーした3週間で、かなりの手応えを得られた」

 クビトバはシーズン初戦のブリスベン国際(Brisbane International 2019)では2回戦敗退に終わったものの、当初は出場する予定ではなかった翌週のシドニー国際(2019 Sydney International)では、見事に優勝を果たした。