【1月24日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)は23日、米メキシコ国境に壁を建設するドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の計画を正気の沙汰ではないと非難し、移民に対する「恐怖感によって私たちはいらだっている」と述べた。

 カトリックの祭典「世界青年の日(World Youth Day)」に出席するため中米パナマに向かう専用機内で、記者団の質問に答えた。

 また法王は、イタリア・ローマで専用機に乗り込んだ際、長年の希望だった訪日を11月に実現する意向を示した。

 米メキシコ国境については昨年10月以降、中米から米国を目指す移民集団(キャラバン)の北上により、不法移民や国境壁建設をめぐる議論が激化している。法王は以前にもトランプ氏の国境壁計画を批判している。

 5日間に及ぶパナマ訪問では、世界各地から約20万人のカトリック教徒の若者たちが集結する「世界青年の日」の行事で、中米移民らを強く擁護する発言を行うとみられる。法王は2016年にポーランドで開催された「世界青年の日」で、中東の紛争を逃れて保護を求める移民への反感を弱めるよう保守的な中東欧政府に呼び掛けたことがある。(c)AFP