【1月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)に移籍したFWエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手(28)を乗せた小型飛行機が消息を絶った事故で、英国、フランス、英チャネル諸島(Channel Islands)のレスキュー隊は23日、2日目の捜索を中断した。同選手の生存は絶望視されている。

 アルゼンチン出身のサラ選手は、事故の直前に友人や家族に飛行機が「粉々に壊れそう」だとメッセージを送っていた。

 洋上では「複数の漂流物」が確認されたが、フランス北岸沖にある英ガーンジー(Guernsey)島で捜索にあたる警察は、サラ選手を発見できる可能性はゼロに等しいと明かしている。警察は「捜査再開の天候判断は木曜日(24日)の早朝になる」と発表した。

 チャネル諸島空中捜索隊のジョン・フィッツジェラルド(John Fitzgerald)隊長はAFPに対し、「現在の水温はとても低く、海上のコンディションは極めて厳しい。強風も吹いている」と捜索が難航していると認めた。「かなり鍛えた人間だったとしても、あのコンディションの中でこれだけの時間を生き抜くのはかなり難しいのではないか」

 また、ガーンジー島沿岸警備隊は、飛行機にサラ選手以外にただ一人搭乗していたパイロットの名前はデビッド・イボットソン(David Ibbotson)さんだと明かした。英メディアによるとイボットソンさんは60歳。三人の子を持つ父親で、イングランド北部スカンソープ(Scunthorpe)在住だという。(c)AFP/Nick MCAVANEY