【1月23日 AFP】長い歴史を持つクチュールメゾンの「ランバン(LANVIN)」は21日、フランス出身の若手デザイナーにブランドを任せると発表した。

 問題を抱える同ブランドが4年間で迎える4人目のクリエイティブ・ディレクターに抜擢されたのは、「ロエベ(LOEWE)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、「アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)」などでの経験を持つ31歳のブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)。

 昨年「ランバン」を買収した中国の複合企業、復星集団(Fosun Group)は「ランバン」を「まったく新しい方向」に展開していきたいとしており、シアレッリはブランドのメンズとウィメンズラインの統一を任せられた。

 ジャン=フィリップ・エケ(Jean-Philippe Hecquet)CEOはシアレッリの「ユニークでパーソナルなビジョン、大胆さや彼が持つカルチャー、そして力強いクリエイティブなチームを作り上げるエネルギーと可能性」に惹かれたのだと明かした。

 ブランドが抱える問題は2015年、14年間「ランバン」に在籍し、人気ブランドへと押し上げたアルベール・エルバス(Alber Elbaz)が退任したことに始まった。当時台湾出身の女性実業家、王効蘭(Shaw-Lan Wang)氏が「ランバン」のオーナーだった。2016年には1830万ユーロ(約22億8200万円)の赤字を出した。「ランバン」が赤字を出すのは過去10年で初めてのことだった。 (c)AFP