【1月23日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は22日、政治や社会の混乱が続く南米ベネズエラの国民に向けた動画メッセージを発表した。ベネズエラの野党支持者が23日に計画する大規模な反政府デモを前に、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領を「正統な権力を持たない独裁者」と厳しく批判。野党勢力への支持を表明し、国民にデモへの参加を呼び掛けた。

 ペンス氏は1分40秒ほどの動画をツイッター(Twitter)に投稿。その中で「ベネズエラの善良な人たちがあす声を上げようとしています。私たちは米国人を代表してお伝えしたい。私たちはあなた方と共にあります」と、スペイン語を交えながら語った。

 さらに「私たちは皆さんと共に立ち、皆さんが民主主義を回復し、生まれながらの権利である自由を取り戻すまで、皆さんを支えます」と強調。米政府はベネズエラの国会を「民主主義の最後の痕跡」とみており、国会による移行政権樹立の要求を支持するとも述べた。

 ベネズエラのデルシ・ロドリゲス(Delcy Rodriguez)副大統領はテレビ中継された会見で、ペンス氏が「あからさまにクーデターを呼び掛けた」と強く非難。「ヤンキー・ゴー・ホーム(米国人は出ていけ)! われわれは米国が祖国の内政に干渉することを許さない」と反発した。(c)AFP