【1月23日 AFP】サッカーのイングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)に移籍したFWエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手(28)を乗せた小型飛行機が英チャネル諸島(Channel Islands)付近で消息を絶った事故で、当局は22日、周辺海域で捜索活動を行ったが機体などは発見できず、捜索は夜間に中断された。サラ選手の生存は絶望視されている。

 アルゼンチン出身のサラ選手を乗せた小型機は21日夜、英ウェールズ地方の都市カーディフ(Cardiff)に向かっていたところ、イギリス海峡(English Channel)のガーンジー(Guernsey)島の北方約20キロの地点でレーダーから消えた。サラ選手は19日にフランス・リーグ1のナント(FC Nantes)からカーディフへの移籍が発表されたばかりだった。

 ガーンジー警察によると、22日の捜索は英海峡の3000平方キロの範囲で15時間にわたって行われた。目視で洋上に「複数の漂流物」が確認されたが、搭乗者を示すものは見つからなかったという。警察は「もし海に着水したのであれば、この段階で生存している可能性は残念ながら低い」としている。

 フランスの民間航空総局(DGAC)は、不明となった小型機にサラ選手が搭乗していたことを確認。同機には乗客がもう1人いたとみられている。

 ガーンジー警察によると、同機はパイロットから高度低下の要請があった直後、隣のジャージー(Jersey)島の航空管制との交信が途絶えた。(c)AFP/Frédéric HAPPE