【1月22日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は21日、ロシア選手42人について、母国代表ではなく中立の立場であることを条件に、国際試合への復帰を認めたと明らかにした。IAAFは2015年11月、国家ぐるみのドーピング違反が発覚したロシアに資格停止処分を科していたが、これで同国の一部選手は中立旗の下で競技に臨むことが可能になった。

 連盟は「IAAFのドーピング審査機関は、ロシア選手42人の申請書について、2019年の国際大会に中立の立場で出場するための例外的な資格基準を満たしたと判断した」と述べた。

 復帰が認められた選手の中には、女子走り高跳びで通算2度の世界陸上選手権(IAAF World Championships in Athletics)制覇を誇るマリア・ラシツケネ(Maria Lasitskene)が含まれている。

 さらに中国・北京で行われた2015年の世界陸上で、男子110メートルハードルを制したセルゲイ・シュベンコフ(Sergey Shubenkov)のほか、欧州選手権(European Championships in Athletics)の男子棒高跳びで銀メダルを獲得した選手の名前もあった。

 世界反ドーピング機関(WADA)はロシアに対し、ドーピングスキャンダルの中心地となっていたモスクワの反ドーピング研究所から、同機関のメンバーが昨年末までにデータを回収できるようにすることを求めていた。しかし、同国はこの期限を守れなかったため、今月22日に新たな制裁に直面するか知らされることになっている。(c)AFP